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【倫理】難問化・長文化に対応できる読解力の育成と知識を拡充する

  • [13科目別] [ストップ!伸び悩み!!]秋からの学習ポイント総まとめ
  • 河合塾講師 中川 雅博 先生
  • [2016/10/6]

2学期からの受験勉強は、これまでの基礎中心から得点力を高める実戦的な学習にシフトする必要がある。
ここでは「英語・数学・国語」に引き続き、実戦力養成期にあたる9月中盤から12月に至る約3か月間の「理科&地歴公民」の学習戦略についてアドバイスする。
また、受験勉強も後半戦に入ってくると基礎固めが終わらず勉強は継続してやってきているのに成績が伸びず、自分の学習法に戸惑いを感じる受験生も少なくない。
そこで、科目別に典型的な伸び悩みのケースをいくつか挙げ、何が原因で得点力の向上を阻害しているのか具体的な解消のためのアドバイスも贈る。

秋からの学習総まとめ

難問化・長文化に対応できる
読解力の育成と知識を拡充する


 倫理は試験時間60分で37~38の設問が課されるので、一設問当たり平均90秒程度で解かなければならない。ただし、1000字程度の4つの本文に加え、解答するのにより時間がかかる本文・資料文・統計資料読解問題(約25点分)もあるので、知識問題は実際には一設問平均60秒以下で解かなければならない。しかも近年の知識問題は長文化・難問化しており取り組みにくい。つまり、倫理での高得点の秘訣は、いかに早く本文や選択肢を読み、その正誤を的確に判断ができるかにあるので、秋からの学習の目標はおのずと、過去問演習を通じて、選択肢の正誤を見極めるためのポイントを素早く見つけ出す力の育成となろう。同時に、確実に高得点を狙うためには、対策を怠りがちな本文・資料文・統計資料読解に対する耐性を養うことも学習のもう1つの目標としておきたい。

秋からの学習ポイントはココ!

■ 近年の出題形式の基本形や出題内容を確認する
■ 選択肢や短文のポイントを見極める力を付ける
■ 本文・資料文・統計資料読解に対する耐性を養う

2月期学習のフローチャート

理解が深められれば、
検討する過去問は少なくてよい!


①2017年も出題形式や難易度が大きく変わることはないだろうから、10月初旬までには2016年実施のセンター試験を見て、近年の出題形式や傾向を確認する。
②これまで培ってきた知識を実戦力へと高めるために、最新のものから遡りながら残りの過去問を解こう。ただし、何度も同じ問題を解く必要はない。数少ない問題を通じて理解を深めることに力点をおいてほしい。
③問題演習で間違った設問に関して、教科書や参考書、さらには国語辞書を利用して正しい知識を習得し、倫理のセンスを磨くという地道な学習をする。
④より完璧を目指して、12月頃から青年期や現代の諸課題分野に関する最新の知識を模試の解説を利用して拡張し、実戦的な解答力を育成する。

ケース別徹底指導! 伸び悩み解消アドバイス

Q Case1
教科書の太字は覚えているのですが、
思うように得点が伸びません。

A 意味を理解して
暗記するようにしよう


 重要語を暗記しているのに、得点が伸びないのは、重要語の意味を的確に理解していないからです。この克服のためには、教科書や過去問で使われているが知らない言葉は、一字一句、必ず国語辞書で確認し、単語単位の暗記でなく、フレーズや文章単位で思想の理解を深めていく姿勢を貫くことが必要です。そのために一問一答集を通常とは逆の利用の仕方をし、用語を見て大体の解説が言えるかを確認していくことも1つのやり方です。

Q Case2
覚える必要のある用語と必要のない
用語の基準を教えてください。

A 用語集の用語を見て
重要度の手がかりにしよう


 用語集を見れば、用語の教科書掲載数が示されています。ただし、本文中であろうと脚注であろうと掲載のあるものはすべてカウントしているため、掲載数の多さが重要度をそのまま示しているとは言えません。用語集の教科書掲載数は1つの目安と考え、むしろ「覚える必要のない用語」があると思う無精な態度は捨てましょう。過去問演習を通じて出会った用語は、たとえ低頻度の用語であっても、その内容をしっかり確認しておくことです。

Q Case3
思想分野に比べて、現代の諸課題
(応用倫理)分野が苦手です。

A 過去問や模試を復習して
知識を整理しよう


 現代の諸課題(応用倫理)分野は、地球環境問題や生命倫理などが学習項目ですが、守備範囲が広く、近年は1つの設問でさまざまな項目を問う出題形式になっているため、学習時間に応じた成果が得点に現れにくい分野になっています。もっとも、この分野の設問数は少しですが減っており、常識的に解ける問題もあります。それゆえ、過去問や模試の解説を読んで知識を拡充していき、この分野にあまり時間を割かない方がよいと思われます。

伸び悩み解消のための学習チェック!

この記事は「螢雪時代(2016年10月号)」より転載いたしました。

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