4月に出帆した倫理の学習も、そろそろ西洋近代思想や日本思想の海を渡っているころだろう。源流思想の海を乗り切った受験生でも、西洋近代思想や日本思想の海に潜む暗礁に乗り上げてしまっている人も少なくないはずだ。この7月から夏休みにかけては、教科書の1回目の通読が終わる重要な時期である。暗礁に乗り上げてしまったままでは、今後の航海に支障をきたしてしまう。なぜなら、学習の後半で学ぶ生命倫理や環境倫理などを理解するには西洋近代思想の知識が不可欠だし、現代の家族のことを理解するには日本思想の知識が必要になるからだ。すなわち、この時期に西洋近代思想や日本思想を確実にこなす術を身につけておかないと、結局は倫理の基礎学力がおぼつかなくなり、本試験での高得点も望めなくなってしまう。それゆえ、暗礁に乗り上げしまう原因を洗い出して解消し、教科書の通読を平穏に終えよう。
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