河合塾 吉見 直倫先生
1年の戦略と計画は?
■入試問題攻略の柱として教科書の内容理解を優先する
■1学期終了までに教科書をひと通り読破する
■夏休みには反復学習を行い、2学期以降は実戦問題を演習する
後回しになりがちだが、無学習期間を作らない
共通テストの設問内容が思考力・判断力・表現力を問うものにシフトされても、知識の裏づけがなければ太刀打ちできないので、知識量を増やすという学習の基本姿勢に変わりはない。したがって、最も大切な戦略は、「教科書に記載されている情報内容(知識)の理解に努めること」になる。さっそく教科書の精読を進め、1学期終了までには読破したい。そして夏休みには、反復学習と単元別の問題演習を、2学期以降は、実戦問題の演習に取り組みたい。
政経は、他科目と比較して受験戦略上の優先順位が低くなりがちであるため、その学習は後回しにされることも少なくない。また、「教科書の前半部分(政治)は学習できたけど、後半部分(経済)に時間を割くことができなかった」という失敗談を耳にすることがある。こうした事態を避けるためにも、トータルバランスに気を配った学習計画を立てることを心がけてほしい。