「受験勉強は、役に立たない」そんなことを言う人がいるが、それは間違っている。正しい準備をしていないだけなのだ。大学選択も、学部選択も、記述対策も、正しく準備すれば将来に役立つし、アタマも良くなる。
この連載では、正しい受験勉強とは何なのかを、惜しむことなく伝えていく。
「新しい時代の勉強の教科書」だと思って、一緒に学んでいこう!
㈱プラスティ教育研究所/代表取締役
清水章弘 先生
はじめに─考えるアタマって何?
大学は“研究”の場。その準備が受験勉強だ
そもそも、大学とはどんな場所だろう。ざっくり言うと、高校は"勉強"する場所だが、大学は"研究"する場所である。二つの違いが分かるだろうか? 勉強とは、誰かがすでに明らかにしたことを学ぶこと。研究とは、自分たちで何かを明らかにすること。つまり、大学での研究に向かって「考えるアタマ」を育てる準備こそが、正しい受験勉強なのだ。
2021年から始まる新しい大学入試では、学力を構成する「三要素」のうち、「思考力」「判断力」「表現力」という3つの力の評価が重視される。まさに大学受験の段階で、「考えるアタマ」により近づく入試になっていくと言えるのだ。
この連載を通して、これらの3つの力を鍛えていけば、自ずと進路も決まるし、記述力も上がり、しかもモチベーションも上がっていくだろう。
これからの時代に必要とされる「学力の三要素」
これからの受験生に必要な力って?
課題を「自分ごと」にする。それが3つの力のキホン
「思考力」「判断力」「表現力」とは? どれも聞いたことがある言葉だが、当たり前すぎてイメージ