今月の【推薦・AO入試特集】①~③の記事でもおわかりのとおり、推薦・AO入試といえば小論文と面接だ。
その中でも特に近年は、2020年度の入試改革を先取りした「考える力」「表現する力」を問うものが多い。
そこでモノを言うのは、受験生自身の頭の中に作られる「話題の引き出し」の量。
そんな引き出しづくりにも効く“読書”の方法について、ベストセラー『東大読書』でも知られる現役東大生・西岡壱誠さんにお話を伺った。
編集協力 岩嶋 宏恭
取材協力 株式会社コルク
西岡 壱誠さん
《プロフィール》
東京大学経済学部4年生。「偏差値35」のレベルから2浪を経て合格し、その経験を基にした勉強法や読書に関する著書がある。中でも『東大読書』(東洋経済新報社)は18万部のベストセラーとなる。人気マンガ『ドラゴン桜2』の作品づくりを支える東大生プロジェクトチーム「東龍門」のリーダーを務めることでも知られる。
なぜ僕は「本が読める人」になったのか?
「能動的」な読書法が東大合格につながった!
本というと、軽い小説やラノベ、マンガぐらいしか手にしてこなかった僕が読書に目覚めるターニングポイントとなったのは、『先生はえらい』(ちくまプリマー新書)という本をすすめられて読んだからでした。
それまでの僕は、色々な本のなかでとくに評論はどれも堅くて好きになれませんでした。でも、その本では著者の内田樹先生が、私たち読者とあたかも会話をしているように書き進めていて、とてもわか