東大・京大をはじめとした最難関大に受かった受験生は、どんな状況・経緯を経て合格をつかみとったのだろうか?
多くの合格者を間近で見てきた灘中学・高校の木村達哉先生に、実際にあった印象深いエピソードを語っていただいた。
灘中学校・高等学校 英語科教諭
木村達哉 先生
Episode1
高3の7月まで野球部主将。
敗退後は勉強一筋で東大理Ⅲ合格!
定期テストの成績は学年の真ん中ぐらいの生徒でした。模試に関してはかなり波があったので、東大理Ⅲに合格するような感じではありませんでしたね。そもそも部活動が楽しくて学校に来ているタイプの生徒で、高2の夏からは野球部の主将になり、ユニフォームを真っ黒にする日々。高3の春の面談で「受験はどうするの?」と聞くと、「夏の予選で負けた瞬間から、甲子園ではなくて東大を目指します」と宣言しました。そしてその通りに、1回戦で敗退した後は野球にはいっさい見向きもせず、猪突猛進で勉強していました。
理系だった彼は、物理と化学では失点しないようにという僕のアドバイスに従って、勉強時間の大半を英語と数学と理科に費やしていました。学校での授業6コマが終わったら自宅に戻って勉強。塾には