一問一答式だと答えられるが、文章題になると正答率が下がる…。
問題文の読み違いによるミスが多い…。そんな受験生は要注意。
これはケアレスミスなどではなく、読解力不足が原因だ。
近年の入試では、科目を問わず、問題文自体が長く複雑になる傾向にあり、読解力不足は致命傷になりかねない。
手遅れになる前に、この夏、読解力をガッツリ底上げしよう!
スタディサプリ講師・現論会代表
柳生 好之 先生
早稲田大学第一文学部総合人文学科日本文学専修卒業。東進ハイスクールなど大手予備校勤務やZ会東大京大コース問題制作を経て、リクルート「スタディサプリ」に参加。「文法」「論理」という客観的ルールに従った読解法を提唱し、誰でも最短で現代文・小論文ができるようになる授業を行う。近著に『小論文プラチナルール』(KADOKAWA)。
日常語の読解力では不十分!
文章を正確に読む訓練を
最新の入試問題では大量の文章を読まなければならない問題が増えています。その背景には、文章読解が大学生活・社会人生活において必須の技術であるため、学生に文章読解の技術を身につけてほしいという思いがあります。
「日本語なんだから訓練は必要ない」と思う人もいるでしょう。ですが、日本語にも大きく分けて2段階のレベルがあるのです。「日常レベル」と「学習レベル」です。よく「英語は論理的だが、日本語は論理的でない」という意見を聞きますが、それは「日常レベルの日本語」と「学習レベルの英語」を比較しているのです。日本語でも学習レベルになれば語彙は難しく文法や論理はしっかりしています。大学や社会で必要な文章読解力は、学習レベルの日本語の読解力です。単語を覚え、文法や論理を意識