《コロナ禍中の今年は夏バテ要注意》
「ステイホーム」の影響で短縮される今年の夏休み。いつもと違う夏だからこそ、いつもと同じ夏バテ対策では心許ない。そこで、今年の夏を元気に乗り切る方法を医学博士の福田千晶先生に教えてもらった。
お話をうかがったのは
医学博士
健康科学アドバイザー
梅田 千晶 先生
慶應義塾大学医学部卒業。産業医やクリニック勤務の傍ら、講演や執筆活動も行う。リハビリテーション医学会専門医などを兼任。主著は『心も体もきれいになる!その場で「あたため」ストレッチ』(講談社)など。
こんな人は要注意!
□お風呂はいつも“カラスの行水”
□いつもの夏より大量に汗をかく気がする
□夏はやっぱりタンクトップ&短パン!
□夏期講習の予定がびっしり
□学習スケジュールを守れたためしがない
□多少体調が悪くてもムリをしがち
□「ステイホーム」期間中の学習の遅れが気がかり
夏バテ対策①
学習計画と室温チェックが予防の第一歩
夏の予定は決まっただろうか。例年の夏休み期間中にも授業が行われる高校が多く、短い夏休みに夏期講習を受講する人も少なくないだろう。「忙しい今年の夏は、夏バテのリスクが高まりがち」と、福田先生。
「夏バテは自律神経の不調によるもの。休む時間が少ないと自律神経が乱れがちです。忙しいからこそ、きちんと休む時間を組み込んだ、ムリのない学習計画が不可欠です」「ステイホーム」期間中のストレスで自律神経が乱れたり、学習の遅れを感じている人はなおさらだ。
また、福田先生は、勉強する場所の温度にも注意すべきと指摘する。「一般的に人間が快適に感じるのは25〜26°Cですが、人によって異なります。自分が効率よく勉強できる温度を知っておくといいですね」
日当たりや部屋の広さなどによって、クーラーの設定温度と違うことがあるため、自分の周りの温度を計るのが有効。そのうえで部屋全体を涼しくし、新型コロナウイルス対策
の換気を効率よく行うために、窓を開けたら扇風機の併用がオススメだ。