「大学入学共通テスト」まで残すところ60日。いよいよ入試直前期だ。
難関大の合格点突破を実現するために、この60日間に何をやるべきなのか?
受験指導のプロに6つの“MUST DO”をズバリ指摘してもらった。
(株)プラスティー教育研究所
八尾 直輝 先生
あと60日のMUST DO 1
答案作成訓練による記述力養成
【方法】 答案の作成・採点・添削を通して、加点・減点ポイントを押さえる
難関大合格に欠かせないのが個別試験で問われる「記述力」であり、まさに合否を左右するものとなる。これからの60日で重要なのは、「加点ポイントを逃さない」「減点ポイントをつくらない」の2点。「神は細部に宿る」というように、記述の得点力は細部で決まる。対策を効率化するために要素のメモ書きや略解程度で済ませるのはおすすめしない。たとえ内容を理解した問題でも、完璧な記述をするのは難しいものだ。必ず手を動かし、実際に答案を完成させるようにしよう。そして、答案は必ず自己採点しよう。採点基準がわからない場合も、自分で目安を決めて、1点単位で得点をつけることが望ましい。大問全体を20点、(1)(2)は誘導だから5点、(3)が10点くらい...などとアバウトでよいので、自分なりに根拠をもって決めることが重要だ。もちろん、先生に添削をお願いできればベスト。先生の添削と自己採点とを比較することで、加点・減点のポイントとなる箇所が見えてくるはずだ。