試験直前期、不安に襲われない受験生はいない。
その不安を解消するためにどうすればよいか、『科学的に証明された不安にならない36の方法』(笠倉出版社)の著書もある医師の荘司英彦先生にお話を伺った。
脳や腸へのアプローチ、試験会場で実践できる即効メソッドなど、不安解消に取り入れてほしい。
医師・にしたんクリニック理事長
荘司英彦 先生
脳神経外科専門医。秋田大学医学部卒業後、緊急の脳疾患を専門として、全国各地の病院に勤務。その診療経験から、患者の心やライフスタイルをサポートする活動を開始する。脳と心のスペシャリスト。専門の脳神経外科のほか、予防医療、認知症、美容やアンチエイジングにも精通している。
脳と腸へのアプローチで、不安はコントロールすることができる!
不安にはデメリットとメリットの両面がある
先のことを見据えると不安になりますよね。受験生の皆さんでいえば、第1志望校に落ちてしまうんじゃないかとか、不合格になることで親御さんや学校の先生たちの期待を裏切ってしまうんじゃないかとか。不安になっている状態は、自分自身の軸が現在にない状態です。いま述べたように自分の軸が未来に飛んでいる場合もあるでしょうし、「以前の試験は失敗したから、今回も失敗するんじゃないか」と軸が過去に飛んで不安になる場合もあるかと思います。不安とは、自分の軸がいま現在に存在しないことで生じる感情といえます。