問題文を読み解く力は受験の基本。
でも「問題文をきちんと理解できない」受験生が意外に多いという。
共通テストの思考力問題では、会話形式をはじめ、長文化・複雑化した問題文から、出題者の意図を短時間で正確に読み取る読解力が求められる。
今年、その傾向が強まった印象の数学、国語、地歴・公民について、問題文の構造を見抜くポイント、きちんと主旨を理解できる読解法と、読解力の基礎を鍛えるトレーニング法をベテラン先生が伝授する!
国語・地歴・公民
問題文の構造を的確に見抜けば、複雑な会話型問題にも対処できる!
前東京都立昭和高等学校 主任教諭・国語科
齋藤 國弘 先生
共通テストの読解には情報分析力がカギを握る
共通テストでは、資料の分析や問題文からの類推が必要な問題、さらに学校で行われる「探究」活動や「アクティブラーニング」を意識した会話型の問題文が、多くの教科で見られました。そうした初めて見る複雑な形式の問題でも、1回読んできちんと理解できる読解力を身につける方法を、国語をはじめ文系科目全般に広げて考えていきたいと思います。
共通テストの問題を全教科調べたところ、次のような傾向がはっきりしました。