2022年1月に2年目の共通テストが行われた。
この記事では共通テスト2年目の本試験で共通テストの特徴がよく表れた注目の出題について、
河合塾で入試問題の分析を担う平田晋さんに解説していただいた。
来年に向けた参考にしてほしい。
学校法人河合塾 教育企画開発部 統括チーフ 平田 晋 さん
2年目の共通テストの英数国の
出題傾向と特徴的な問題とは?
1年目の出題傾向を踏襲
読解や情報処理の力が必要に
――2年目の共通テストについて、全体的な総括をお聞かせください。1年目と比べて、出題傾向の変化などはありましたか。
1年目と比べて、大きな傾向の変化はありませんでした。1年目の共通テストは、学んだことの理解の質が重視されていることや、限られた時間のなかで複数の情報を正しく把握することなどが求められました。それらは2年目にも引き続き求められています。身近な題材が問題のテーマになっていることが多かったり、実際の学習の様子が問題設定に取り入れられたりしていることも同じです。
2年目の共通テストでは全体的に、問題文を正確に読み取ったうえで情報を整理し判断することが重視されていたと思います。これは数学もそうですし、現代文もそうでした。