国公立大学の2次試験では、前期だけでなく中期や後期にも出願し、納得できる大学に合格したい。
そこで、進路指導のベテランである笠井敦司先生に、中期や後期で受験生が苦戦しがちなポイントと合格の秘訣をご指南いただき、学部系統別にオススメの併願例も紹介していただいた。
青森県立青森高等学校
教務主任
笠井 敦司 先生
(かさい・あつし)青森県出身。国語科教諭、2022年度教務主任。同校にて進路指導主任、教務主任を歴任し、女子ソフトボール部顧問も務める。綱領「自律・自啓」に則り本質的な読解力を伸ばし、生徒自身が思考力・判断力・表現力を高めていくような授業を研究し、指導にあたっている。
【苦戦ポイント1】
前期で第1志望校を受ける受験生にとって、
そもそも、中期・後期は受けるべきなのか?
国公立大学が本命という受験生は、前期で受験する大学が第1志望校であり、それが不合格となるケースに備えて私立大学もいくつか併願するというパターンが多いことと思います。併願した私立大学への進学でもかまわないという受験生のなかには、国公立大学の中期・後期は出願しなくても大丈夫だと考えている人もいるのではないでしょうか?