「やりたいことが決まらない」「本当にしたいことなの?」…。自分の進路に悩む人は多いはず。受験の時でなく、入学してからじっくり進路を決める“Late Specialization”(遅い専門化)を取り入れる大学や学部が、じわりと増えている。ポジティブに“選ばない”という選択もあることを知ってほしい。
「こんなはずじゃなかった」と後悔しないためには?
「志望校決定は早めに」…受験生が必ず先生から言われることだ。確かに、志望大学・学部・学科や将来の進路について、早めに決めた方が受験勉強のモチベーションは上がる。しかし、大学はともかく、学部・学科の種類はあまりに多く、名前を見ただけでは何を学ぶかわからなかったり、似たような学部・学科が同じ大学に複数あったりする。また、医学部など資格取得に直結した学部・学科はともかく、具体的な職業とどう結びつくのか、わかりにくい場合も多い。
そもそも、自分の将来就きたい職業について、高校生が少ない経験や知識をもとに短期間で決めるのは、けっして簡単ではない。「やりたいことがわからない」と途方にくれたり、「あれもこれもした