センターが高得点でも安心は禁物。特に、2次の配点比率が高いと逆転が起きやすい
図表1に、駿台予備学校の「入試データバンク」の中から、金沢大学人文学類の前期日程について、2018年(以下、18年)のセンター試験の合否調査結果を示した。
18年入試では、配点が「セ試1,000点、2次600点」。入試結果は受験者230人、合格者106人、実質倍率2.2倍で、図表1のデータは受験者・合格者ともに約87%をカバーする。大学公表のセ試の合格者成績は「最高846.0点、平均764.5点、最低712.1点」で、本データの合格者の分布にほぼ合致する。
得点帯ごとの合格者・不合格者の分布表で、背景がアイボリーの部分に注目しよう。本データでは不合格者の最高が約770点で、合格者の最低は約710点。この差60点の範囲が“2次逆転”が起きた「合否混在ゾーン」で表中の合格者の約75 %、不合格者の約73%が含まれる。
セ試で合格最低点の受験者が総合点の合格最低点を超えるには、2次で合格者平均(70.7%)を上回る得点率(71.9%)が必要だったが、それでも逆転は可能だ。逆にセ試で高得点を取っても安心はで