入試の多様化が進むなか、推薦・AO入試の入学者の割合は拡大傾向にある。2021年からは入試名をそれぞれ学校推薦型選抜・総合型選抜に変えて行われる。受験生の安全志向の高まりから、学校推薦型・総合型選抜の人気はさらに高まりそうだ。
ココが変わる!
●推薦入試⇒学校推薦型選抜、AO入試⇒総合型選抜に名称変更
●調査書には、高校での学習や活動実績を詳細に記入しアピール
もうひとつの受験ルートとして存在意義を増す入試方式
学校推薦型は公募制と指定校制
学校推薦型選抜の募集方法は大きく分けて「公募制」と「指定校制」の二通りがある。
公募制推薦入試とは、大学が提示した出願条件を満たす人について、学校長の推薦に基づき、高校の成績や活動ぶり、面接や小論文、学力検査などを総合して合否を判定するものだ。すなわち、出願条件をクリアし、学校長の推薦が得られれば、全国どこの高校からでも出願できる入試制度なのだ。国立大は原則として公募制推薦で行われ、指定校制推薦はない。また、公立大は一部で指定校制推薦を実施しているほか、「県内・市内の高校に限る」というように、出身地を指定する場合もある。
一方、私立大では全体的に公募制推薦と指定校制推薦を併用して実施している大学が多い。指定校制