2021年(以下、21年)の国公立大一般選抜で、後期日程や公立大中期日程などが、募集人員全体の35%以上を占める学部・学科等(募集人員10人以上)の一覧を紹介する。
共通テスト自己採点の結果、第1志望の前期日程はあまり自信がないが、「どうしても国公立へ行きたいから後期まで粘る!」という人は、より可能性の高い併願先を選ぶ参考にしてほしい。
平均は前期8割、後期・中期ほか2割だが、5割を超えるケースも…
国公立大一般選抜は、第1志望校を前期日程で受験するのが基本。とはいえ、国公立大を目指す受験生にとって、後期日程と公立大中期日程(以下、中期)は貴重な併願先だ。
しかし、その募集枠はけっして大きくない。昨年(20年)の募集人員(総合計)の比率をみると、前期が約8割を占めるのに対し、後期と中期、別日程を合わせても約2割に留まる。
しかも、学校推薦型・総合型選抜の募集枠拡大などに伴い、後期の募集停止や縮小は続いている。2021年入試では、金沢大が全学で後期を募集停止。さらに、北海道大-歯、東京工業大- 生命理工学院、新潟大-教育・創生、岐阜大-教育、和歌山大-観光、香川大-医(医)、愛媛大-医(医)、長崎大-教育などでも後期を募集停止した。
選択肢が狭まる一方の後期・中期だが、それでも“最後の頼みの綱”であることに変わりはない。まして、募集枠が平均(2割)を大幅に上回る場合はなおさらだ。そこで募集人員全体に占める後期や中期などの比率が35%以上を占める学部・学科等(募集人員が10人以上の募集単位)について、共通テスト(以下、共テ)と個別試験(以下、2次)の概略もあわせて、一覧表を掲載した(教科・配点等は11月末現在)。自己採点の結果、第1志望の前期日程で思ったような判定が出なかった人や、「どうしても国公立へ行きたいから後期までがんばる」という人は、併願先を決めるにあたって、参考としてほしい。