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「過去問」が教えてくれる情報を使いこなして「過去問の達人(タツジン)」になろう!!

  • [2016/10/20]

一般入試の試験対策で、志望校の入試の過去問を
一度も見ることなく本番を迎える人はまずいないだろう。
そう言い切っていいくらいに受験勉強の必須アイテムとなっている過去問だが、
その価値を100%活用している人はどれくらいいるだろうか。
志望校への実戦力をぜひゆるぎないものにするためにも、
過去問が教えてくれるさまざまな情報を使いこなす「達人(タツジン)」になろう。


【1】過去問が与えてくれるものを知ろう

《1》大学・学部が受験生に求めている能力

 過去問は基礎学力をつけたうえで、入試本番が近づいてから初めて手を付けるもの、と思っている人も少なくないだろう。もちろん、実戦演習として使うならそうなるかもしれないが、いきなり本気で解くのではなく、ざっと眺めて出題傾向をつかむということも、その大学・学部が受験生にどんな分野のどんな能力を求めているのか?を知るという点で有効だ。

《2》効率よく合格点を得るための学習バランス

 これは過去問演習に限った話ではないが、入試対策をするうえでまず注目しておきたいことの一つが配点。科目別の配点、そして国公立大やセンター利用・個別試験ありの私立大であればセ試と2 次・個別試験の配点バランスが、その後の学習戦略に大きな影響を与えるからだ。それぞれの配点を意識しつつ、まずはひと通り解いてみて、より負担の少ない科目を重点的に伸ばす学習ができれば、志望校への距離もグッと近くなるはず。

《3》タイムマネジメント戦略

 入試本番はまさに時間との戦い。制限時間内に解答を済ませる“タイムマネジメント能力”を鍛えるために最も臨場感のある方法は公開会場で実施される模試だが、何度も受験できないのが模試の難しいところ。それを補ってくれるのが、過去問とタイマーを使った実戦訓練だ。科目別、あるいは大問別に、制限時間内に解答する練習を繰り返そう。

《4》弱点の発見と克服

 《1》で示した「志望校が求める能力」に応えるために、いまの自分には何が不足しているのか?それを知るための早道は模試でも予想問題集でもなく、その大学が実際に出題した問題に取り組むことだ。複数年分の過去問を解き、採点結果を記録していけば、あなたの弱点が浮き彫りにされることだろう。


【2】先輩たちはこうして過去問を使っていた!

過去問を使って大学合格を果たした先輩たちに、いつ、何のために、どんなふうに過去問を使ったか聞いてみた。

Q1 ●過去問にいつから取り組み始めましたか。

 過去問に取り組み始めた人が最も多かったのは10月。やはり、夏休みまでの基礎力錬成をひと通り終えてから、という傾向が強いのだろう。

Q2 どの入試の過去問に取り組みましたか。解いた年数も併せてお答えください。(複数選択可)

 第一志望校の過去問に取り組んだ人が最も多かったのは当然として、半数近い人が併願校やセンター試験の過去問もこなしていた。また、この質問と併せてそれぞれの過去問を何年分くらい解いたかも聞いてみた。第一志望校では10年分、併願校では3年分という解答が最も多かった。中には併願校の過去問を50年分! というツワモノも。センター試験の過去問は10年分以上の解答が多く、特に科目を絞り込んで多数の問題をこなすスタイルが一般的であるようだ。

Q3 過去問の演習にあたって最も重視したことは何ですか。

 「時間内に解答する」「本番形式に慣れる」を合わせた“実戦練習” と“ 出題傾向の把握” が回答を二分した。センター試験の過去問は実戦練習、大学別の過去問は出題傾向を把握するため-と目的を分けた人の声も聞かれた。

この記事は「螢雪時代(2016年11月号)」より転載いたしました。


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